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【三田国際科学学園中学校・高等学校】課題に立ち向かう力を養うサイエンス教育と新施設「Zero to One」

三田国際科学学園中学校・高等学校は、「THINK&ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」をキーワードに先進的な教育を実践する中高一貫校です。同校では、2025年9月に新たな学習施設「Zero to One」(ゼロワン)を設立しました。

本記事では、サイエンス教育を重視する同校の教育活動と新施設の概要について紹介していきます。

目次

発想の自由人を目指し、先進的な教育を実践

三田国際科学学園中学校・高等学校は、東京都世田谷区用賀にある私立の中高一貫校です。戸板裁縫学校(後の戸板女子高等学校)として1902年に創立され、2015年に「三田国際学園中学校」「三田国際学園高等学校」と改称し、共学化がスタートしました。

同校の掲げる教育のスローガンは「発想の自由人たれ」。節度のある道徳心を持ちながら、自由な発想で決められたレールを走ることに囚われない人を育てたいという思いが込められています。

そして、教育の柱のひとつとして掲げているのが「サイエンス教育」です。一般的にサイエンスというと数学や理科といった科目を思い浮かべがちですが、同校では科学を現代人に最も重要な教養のひとつと位置付け、科学的な素養を獲得して人生や社会の課題に立ち向かえるようサイエンス教育に力を入れています。

現代人の教養としてサイエンスの力を育む

その中心となるのは「科学的アプローチサイクル」です。

自ら「なぜだろう」という問いを発見し、仮説を立て、調査や実験を行い、分析・考察をして、意見を構築し、発表や議論などで他者に表現をする。このプロセスをひたすら回しながら、物事を深く理解し、学び続ける技法を習得していくのです。

2015年の改称時からサイエンス教育がスタートし、2019年には中学1年生の全クラスで「サイエンスリテラシー」として科目化されました。さらに同年には、研究分野の学びに特化した「MSTC(メディカルサイエンステクノロジー クラス&コース)」もスタートしています。

2025年4月、同校ではそれまで取り組んできたサイエンス教育への手応えと更なる発展を決意し、校名に「科学」を加え、現在の「三田国際科学学園中学校・高等学校」へと改称しました。

新たな学びの施設「Zero to One」が誕生

科学を校名に冠した同校では、2025年9月に新たな学びの施設「Zero to One」(以下、ゼロワン)を設立しました。

ゼロワン外観

ゼロワンは3フロアから成り、それぞれ異なる役割を持っています。

まず、1階は「アイデアをすぐかたちにする実験場」です。いわゆる工作室であり、3Dプリンターやレーザーカッター、モデリング用のPCが揃っており、生徒たちは頭に描いたかたちをその場でプロトタイプ(試作)へと具現化できます。高さ2.6m 幅4mのシャッター式搬出入口があるので、完成したオブジェやロボットを容易に屋外へと運び出すことができます。

1階 工作室

2階は、「対話を通して、思考を昇華させる共創空間」。
フロアにはカラフルな椅子やソファが置かれており、生徒たちは用途に応じて自由にレイアウトを変更できます。話しやすい、コミュニカティブな雰囲気の空間なので、生徒たちは思ったことを言葉として発して、議論を深めます。また、モニターやホワイトボードを使って、大小さまざまな規模のプレゼンテーションを行うことにも適しています。

2階 グループワークやプレゼンテーションなどに多く使われている空間

そして、3階は、「考えるスタイルを選び、思考を深化させる空間」です。フロアはまったく異なる2つの部屋で構成されています。

机と椅子、ホワイトボードのある部屋は講義や実験で使える部屋。反対側の部屋はカーペットが敷かれている靴を脱いで上がる空間。ソファなどでリラックスしながら、考えを深めることができます。

次回へと続く――【三田国際科学学園中学校・高等学校】前編/新施設「Zero to One」に込められた教育的な狙いとは?

こういった特徴のある学習空間で構成されたゼロワンですが、完成から約1年が経過し、すでに生徒と教員によるさまざまな有効活用が実現しています。

今回の取材では、前編・後編にわたり、サイエンス教育責任者であり、ゼロワンの企画と運営に深く携わっている辻敏之先生に開発の経緯から具体的な使用状況まで幅広くお聞きしていきます。

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